さぽろぐ

暮らし・住まい  |札幌市北区

ログインヘルプ


スポンサーリンク

上記の広告は、30日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  
Posted by さぽろぐ運営事務局 at

2006年08月28日

遺跡発掘現場へ〜

始めに、驚かないでください・人骨です。お払いしてありますので、なんのさわりもないと思います

8月21日
有珠の遺跡の発掘を見学に行きました
学芸員の方が親切に説明してくれますので、興味のある方はぜひ行ってみて!
「有健学園」の跡地です。

350年ほど前の人骨です。 赤く見えるのは、漆器です。 木の器に漆をかけたものですが、中の木は腐ってしまって、漆だけ赤く残りました・・・とさ
右脇に「刀」も埋葬されています。「刃」の部分は鉄なので腐ってしまって、銀で出来た柄のぶぶんが残っています
nana夫いわく「副葬品が良いものなので、たぶん身分のある酋長だろう」てことです
DSCF10550001.jpg漆の残骸は下の写真のほうが良く見えます。まーるくみえますね!

この人骨を取り上げて保存するのですが、なんてったって「人骨」ですので、「アイヌのしきたり」にのっとって、鎮魂の儀式(かってに私はそう思っています)をします。
ということは、この骨は、やっぱりアイヌの人の骨なのですね。

8月22日
前日「明日、アイヌの祈りがあります」と聞いていたので、
行きました。 どしゃぶりの中、厳粛に儀式は執り行われました。
私たちにも、「トウキとイクパスイ」(儀式用のおわんとお箸のようなもの)が回ってきて、貴重な儀式の体験を致しました。
DSCF10740002.jpg

頭の所に供えられた白い「イナウ」が前日にはありませんでした。
DSCF10830001.jpg左足のももの辺りに丸く赤いものがありますね!漆です。
頭蓋がつぶれているのは、後年に行われた建築工事の時のものでしょうか?
アイヌがくらしていた地表からは4〜50cmの案外浅い所に「埋めてありました
どうも当時は、住居の近くに埋葬したらしく、墓場はないそうです。
よく、野犬とかきつねとか狼(居たかな?)に荒らされずにあったものと感心。

翌日には、骨は保管のため取り上げられてしまいましたが、住居跡、土器など出ていますし、まだまだなにが出てくるか楽しみでーす。  

Posted by ななっぺ at 19:48Comments(8)ぶらり